日本の株には一切投資せず、米国株にだけ投資しています。
投資の本場と呼ばれるアメリカの株への投資と日本の企業への投資はどうちがうのでしょうか?
日本の株ではなく米国の株に投資している理由を再確認したらちょっと思っていたことと違いました。
目次
米国株は長期的に上昇してきたと思っていた
アメリカの主要株式指数であるダウ工業指数と日本の主要株式指数の日経平均です。
アメリカは長期でみたときに安定して上昇しています。日本はまだ1989年のバブルの時の日経平均を超えることができていません。
株価の将来は予測できませんが、どちらの株を安心して持ちたいかというと、アメリカの株です。
と思っていましたがもう一度確認。
ダウ平均と日経平均を比較
実際に日経平均と米国の主要株価指数であるダウ平均を比べてみました。
期間は1970年から現在の2017年7月までです。
チャートの単位は日経平均は円、ダウ平均はポイントです。それをそのまま比較しています。
日本株はバブル崩壊前の1989年のピークが目立ちますが、1970年から2017年まで約50年に渡り長期保有していたらあまり差がないようにも見えます。
続いて1970年の時の数値を1として株価チャートを比べてみます。
米国株は1970年に株を買い現在まで保有していたら4倍になっており、日本株だと8倍になっています。
米国株は1970年代と80年代にあまり上昇していなかったのが響いています。
1970年を起点として考えるとダウ平均よりも日経平均の方が長期にわたり上昇してきたといえます。
ただ日経平均の方が乱高下が激しいですね
アメリカの企業の方が株主によく還元する
配当
アメリカの企業のほうが、株主、すなわち株を買ってくれた人を大切にしています。
配当利回りが3%以上の企業はざらにあります。
アメリカ市場の企業のうち配当利回りが3%以上の企業は700社程度あります。(2017年8月10日時点)
と思ってましたが、念のために日本企業も確認をします
なんと日本の株も500社以上も配当利回りが3%以上でした。
アメリカの企業の方が配当利回りは高いというわけでもないようです。
自社株買い
米国市場の企業は自社株買いを日本よりもはるかにやっていると思っていました。
最近は日本企業も自社株買いをよくやるようになってきていますが、まだ米国の企業の方が多いようです。
ちょっと調べてみました。
こんな記事がありました
上場企業による自社株買いの実施額が1~9月に4兆3500億円と過去最高を記録した。
中略企業統治で先行する米企業はより大規模な自社株買いを実施している。トムソン・ロイターによると今年1~9月の自社株買いは25兆6000億円に達した。
自社株買いによる株主への還元は米国企業の方がまだまだ進んでいますね。
アメリカの優良企業は利益率が高い
アメリカの優良企業は利益率が半端ではありません。
純利益率が10%を越える企業がわんさかあります。
どうせ買うのなら高い利益率の会社の株を保有したいです。
日本企業の方が利益率は低いというイメージがありましたが、調べてみました。
すると日本の企業で売上高経常利益率が10%以上ある企業は1000社もありました。
何故日本の企業は利益率が低いなんて言う先入観を自分は持っていたのか不思議です。
アメリカの企業に投資するデメリット
アメリカの企業に投資する短所も当然があります。
将来性が高そうな、あまり有名でない企業への投資です。いわゆる小型株への投資。
これは、やっぱりその企業の商品やサービスを肌で感じられる日本株の方が圧倒的有利です。
例えばスターバックスのサービスを経験してこれはいい、株価もきっと上がるに違いないと思っても、本場アメリカで既に大きな成功をおさめその勢いで海外展開して日本に進出した状態です。
そこからさらに大きな爆発的に株価の上昇を期待するのにはちょっと無理があります。
最後に
米国企業の株の方が日本の株よりずいぶんいいと思っていましたが、そうでもないようです。
米国企業とはいえ、非常に多くの企業がグローバル展開しています。
日本の企業もグローバル展開しています。
グローバル展開をしていない企業は一部の業種に限られるでしょう
そう考えると、米国株だからいいとか日本株だから悪いとか、そういう国による株の傾向の違いは非常に少ないのだと思いました。
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